このコンテンツを御試聴いただくためには、最新のフラッシュプレイヤーが必要になります。
  • 参加メンバー紹介
  • 第一章
  • 第二章
  • 第三章
  • 第四章

第一章 『開会』そして『タイトル』『日本ゲーム大賞』

座談会開会

坂本  「本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂きましてありがとうございます。『428 ~封鎖された渋谷で~』の音楽にスポットを当てて、今日は色々とお話を伺えればと思っておりますのでよろしくお願い致します」

一同  「よろしくお願いします」

坂本  「早速はじめさせて頂きます・・・というところで、今回のインタビュアーを務める弊社の川越康弘の姿が見あたらないですね・・・いざ始めようというタイミングで何やってるんでしょうね、あいつは・・・みなさんお忙しいのにすみません!少々お待ちください・・・」

川越を探そうと坂本が席を立ったところにドアのノックが。川越が本作のヒロイン「大沢ひとみ」のコスプレをして登場。

坂本   「おまえ・・・皆さんお待たせして何やってんだよ」

一同  (大爆笑)

川越   「いや、坂本さんが『雰囲気作りにやれ』って言ったんじゃないすか・・・トイレで着替えてここまで全力疾走しましたけど、途中掃除のおじさんに見られました」

坂本   「いいから、まず座ろうか。空気読もうか」

川越   「いや、だから坂本さんが・・・」

イシイ  「(笑)新宿界隈によく歩いてますよ、そういう人」

飯野   「クックック・・・いや、ノイジーさんらしくなってきましたね!(笑)」

坂本   「ありがとう(?)ございます。この大沢ひとみの服がなかなか無くてですね、僕が丸井の婦人服コーナーでやっと似たのを見つけて、片っ端から服を広げて見ていたら店員さんに『プレゼントですか?』って優しく声を掛けられたんですが、店員さんの目が全然笑ってなくて」

一同  (笑)

川越   「完全に不審者を見る目だった・・・っておっしゃっていましたよね」

坂本   「しょうがないので、大沢ひとみの写真を携帯で見せて、彼女です、ってウソつきまして。そしたら店員さんが『彼女さん、超カワイイですね!』って乗ってきたので、ヤバイ、もうこのままの設定で行くしかない、と」

川越   「なんででしょう。ちょっと羨ましいです」

坂本   「この写真と同じ服ください、って言いました。もう必死ですよ」

イシイ  「(笑)っていうか、その服着てるんだから、彼女自身、自分で持ってるってことじゃないですか?」

坂本   「ええ・・・そこが問題でした。なので、気に入っている服だったけど、旅先で物盗りに逢ってなくしちゃったんです、と言いました。そしたら店員さんが『あぁ、そうでしたか』と」

川越   「すんなり納得するところではないと思うんですけれども」

一同  (笑)

坂本   「ただ、川越の身長が185センチあるんですよ。サイズが合わなければ着られませんから『彼女の身長185センチなんです』ってまたウソついて。『こんなに華奢そうに見えるのに意外ですね』って店員さんもびっくりしてまして。いやぁウソはウソを呼ぶんですよ。ほんとウソは良くないですね」

川越   「僕の身長が悪いみたいになってないですか?」

(坂本、川越を指さして)

坂本   「そんなに頑張ったのに、こんなにひどい仕上がりでして、もう皆さんに謝るしかないです」

川越   「私としては、初対面の方もおられるなか・・・申し訳ない気持ちで一杯です」

一同  (微笑)

▲  このページのトップへ

タイトルについて

坂本   「では気をとりなおしまして、改めまして皆さんよろしくお願い致します。まず、ゲーム全体に関わる部分でのご質問をさせてください。「428 ~封鎖された渋谷で~」というタイトルを付けられた経緯はどのようなものだったのでしょうか?」

イシイ  「タイトルはとても時間をかけて決めたんですね。プレイしていただいて分かると思うんですが、タイトルが付けづらいんです。群像劇ですし、『主役』という出演者も多いので、何かに絞ってタイトルをつけると、すごく偏ったタイトルになってしまうんですね。ですので、抽象的で象徴的なタイトルを付けたいと思っていました」

坂本   「なるほどなるほど」

イシイ  「漢字一文字とかも色々と考えていました。『罠』というタイトル案も出ていて、古田なんかはとても気に入って『これでいこう!』と思っていたんですけど、『もう一ひねり欲しい』という話になりまして、外部の『ROBOT』さんの宣伝部の方にご相談したんですね。それまで100個ほどの案があったのですが、追加でもう100個ほど案を頂きました。その中に『428』というタイトルがあったんですね」

坂本   「運命的な出会いを感じますね」

イシイ  「『これ、なんで428なんですか?』と聞いたところ、『シ・ブ・ヤ、で・・・』とか言って(笑)。『ダジャレですか?』と(笑)」

坂本   「(笑)まずは、そこが入り口だったのですね」

イシイ  「そうなんですよ(笑)。ただ、数字という発想はなかったので、おもしろいなと思いまして、社内の会議にかけたところウケが良くて、特に社長の中村がダジャレ好きなようで『428、いいよ。おもしろいよ。』と(笑)」

一同  (笑)

イシイ  「ただ、『428(シブヤ)』だとあまりにもダジャレすぎるんで、日付にしよう、と。実は日付は後付けなんですよ。当初、物語は4月25日頃の設定だったんです。近い日付だったのでこれだったら大丈夫だろうという事で、日付を修正し『428』に日付という意味を持たせていったりしたんですね」

坂本   「なるほど!面白い経緯ですね」

イシイ  「『428』という単独のタイトルだったんですが、流通サイドから『すこし抽象的過ぎるのでは?』という話も頂いて『~封鎖された渋谷で~』というサブタイトルがつきました」

坂本   「『ヨ・ツ・ヤ』とも読めてしまいませんか?あ!でも四谷だったら簡単に封鎖できそうですけどね」

川越   「それは・・・四谷在住の皆さんに失礼じゃないでしょうか・・・」

坂本   「本当に申し訳ございませんでした」

一同  (笑)

▲  このページのトップへ

日本ゲーム大賞フューチャ賞受賞について

川越   「続いて日本ゲーム大賞フューチャー賞の受賞についてご心境を伺えればと思います」

坂本   「監督がTGSで登壇された時、会場で拝見しておりました。『本当にお話が上手だなあ』と感服しました」

イシイ  「いえいえ。ありがとうございます。正直に言って受賞できるとは思っていませんでした。獲りたいとは思っていたのですが、獲れるとは思っていなくて、それと言うのもフューチャー賞はTGSに来場されたお客さんの投票によって決まるわけですが、続編物というのは既にお客さんがついていますし、そういうものに投票が集中する傾向があるんですね。チュンソフトは元々、前評判を作るのがうまくないと言われていて、発売後『面白い!』という評価をいただけることは多々ありますが、発売前だと『よくわからない』と言われてしまうことが多かったんです」

坂本   「うーん、そうですか・・・」

イシイ  「『428』はチュンソフトとしてもとてもがんばっていたのですが、やはり不安でした。それが投票によってユーザーの皆さんに評価いただいて『ああ、伝わっていただんだな』と、とても嬉しかったです。今までの作品で作品賞を獲ったことはあるんです。その時は発売後の作品で評価される事にはある程度の自信がありましたが、前評判で評価されるのは作品賞とは違う嬉しさがありました。当日は本当に喜んでテンションが上がっていました」

▲  このページのトップへ

BACK

NEXT

  • 参加メンバー紹介
  • 第一章
  • 第二章
  • 第三章
  • 第四章