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坂本「では記念すべき第1投!!」
一同「お願いしまーす!」
コロコロコロコロコロ・・・。
坂本「赤2の緑5で、『魔王の願いが叶うころ』です」
いとう「いきなりor2のエリアクリアの曲かー」
坂本「スタートとしてはいいんじゃないかな?はま君、これはどんな意図で作曲したの?」
はま「この曲は、『演奏者が楽しめる』ということを考えて作りました。ステージクリアの達成感を出しつつ、合奏ということで、対位的なメロディーが出て来るとおもしろいかなと思いまして…」
いとう「確かにメロディーの演奏はすごく楽しかったけど、カウンターのメロディーは演奏も難しいんだよなー。ただ、はまるととても気持ちいい。小憎らしいなー」
坂本「小憎らしいの?」
いとう「ゲーム音楽の中で、ステージの開始、終了のジングルってすごく難しいよね。達成感を表そうとすると、ファンファーレの定番的なアプローチをしがちだけど、この曲はゲームの世界観もよく表現できているよね」
坂本「最後の小節は、俺がわがまま言ってレコーディングの現場で急遽、ピアノの左手に1オクターブ下の音を足したり もしたよね。なんだか曲としての安定感が欲しかったんだよね」
川越「一見、単純そうに聞こえるけど、随所随所、はまさんらしい繊細な和声がありますよね」
坂本「じゃあ、第2投行きます」
コロコロコロコロコロ・・・。
坂本「赤3の緑1で、『さわやかな朝のダンジョン』です」
はま「この曲は当初メインテーマって扱いだったんですよね。で、変拍子のミニマルフレーズのバッキングの上に鍵盤ハーモニカやリコーダーのメロディーが乗っている曲を提出したら、『暗過ぎる』っていう話になって。それで再度作ったものがこの曲です」
坂本「そうだったねー。高橋君、ロック的見地から見ると、この曲はどう?」
高橋「スネア(小太鼓)がかっこいいですよね」
一同「うんうん」
はま「この曲のベース部分はシンセで弾いたオルガンの音色ですね」
いとう「ベースらしいベース無しで曲を作るのは大変なことだよね」
川越「低音感はor2に比べて、前作の方が少ないですよね」
坂本「低音が少ないことでふわふわした浮遊感が出てるよね」
川越「32秒辺りからのフレーズは、某動画サイトで『ニジリーゴーケー♪』と歌詞が付けられていましたよ」
はま「おおー、そうなんですか!ありがたいです」
坂本「そういう話は1回聞くとそうとうしか聞こえなくなるなぁ。今後、この曲とはそういうお付き合いをしていくことになりそう」
坂本「赤5の緑4。『俺はリリスを離さない』。この曲はエレピが超目立ってるよね。これは譜面上は何拍フレーズ
なの?」はま「3連符8つで1フレーズですね」
坂本「4/4拍子だから3連符12個で1小節だよね?8つで1フレーズっていうことは、8÷12×2=3だから、2小節間で3回繰り返されて、帳尻が合う、と」
はま「そうですね」
坂本「もはやプログレだね。フレーズはやっぱりかなり考えて作ったの?」
はま「いや、考えてないですね」
一同「えー(笑)」
坂本「やっぱりね、そうだよね。聞く前からうすうす分かってたけど」
川越「これは調性としては、G#マイナーが早い段階で確定してますよね」
はま「そうですね。ただ、メロディーは調を逸脱していないんですけど、和音はたまに別の調に行ったりしています」
坂本「7秒過ぎ辺りからかな?」
はま「そうですね。ドリアンぽい感じです。」
いとう「作曲の時、モードって意識してるの?」
はま「そうですね調というよりは、旋法をかなり重視してます」
坂本「中間部のスネアもいいよね」
川越「33秒辺りではかなり我慢して、後半リズムが変わるのが気持ちいいですね」(※試聴範囲外の部分です)
坂本「最後の終止感もいいね。ここはかなり意識して作ったの?」
はま「メロディーは主音に戻るけど、和声はもどらないっていう・・・」
一同「うんうん」
川越「この曲はメロディーから書いたんですか?」
はま「この曲はメロディーからですね。外で空き時間があった時にメロディーとコードを楽譜に書いておいて、後でシーケンサーで細部を詰めていきました」
坂本「次行きます。どりゃぁあああああ!!」
川越「坂本さん、少しずつアクション大きくなってないすか?」
コロコロコロコロコロ・・・。
坂本「赤2の緑4。『魔王を守れのテーマor2』。イヤッホー!」
一同「出た!」
坂本「これは語ること多いんじゃないか?」
高橋「これはもうトライアングルにつきますね」
一同「また出た!神トライアングル!!」
高橋「このときは降りてきてましたねー。ここ!この部分っすよ!(13秒付近)100タマシイあるとしたら、自分の中で98タマシイくらいを込めました」
坂本「意味わかんないけど100じゃないのがなんかヤダ」
高橋「だいぶ白髪が増えましたよ」
坂本「ドラも効いてるよねー。そういえばこの前、優子さんにドラ買って!って言われたよ」
一同「言いそう」
坂本「今のうちの会社じゃピアノ弾いたって苦情来るのに、どこで演奏するんだっていうね。話がずれたけど、この曲、調としては前作から半音上がってるのかな?」
はま「ですね」
川越「某動画サイトの『半音上がってる!』って書き込みはおっしゃるとおりだ、と。(笑)」
高橋「半音上げた意味はあるんですか?」
はま「そうですね。前作はC#マイナーの調でダブルシャープが出てくるのがリコーダーにとってはやりづらそうな印象だったので、半音上げてDマイナーにしました」
いとう「いやー。はまさん、リコーダーもそうかもしれないけど、今回は演奏者を見誤ったね」
はま「え?そうですか?(笑)」
いとう「僕はもう、前作を踏まえて散々練習して、マレットも新しく4本そろえて、準備万端!いざ譜面をみたら前作にあったはずの4和音がなくて・・・悲しくなったよ」
一同爆笑
高橋「ぼくも相当練習しました。通っていた練習スタジオの会員カードに担当パート名を書く欄があるんですけど、そこに『Tr.』って書きましたからね」
坂本「ぎゃははー!トランペットかと思いきやトライアングル!」