「『勇者のくせになまいきだ。』の音楽ができるまで」からはや一年・・・。
前作と最新作『勇者のくせになまいきだor2』の珠玉の楽曲全32曲の中から
サイコロの出目により1曲をピックアップし徹底討論するこの企画。
『勇者のくせになまいきだ。』ファン、そしてすべての音楽ファン&
ノイジークロークファンは必見です。
坂本「みなさん・・・怪しい夜会へようこそ」
高橋「おっ!似てる」
川越「いや・・・似てるとかじゃなくて、ちょっと、ちゃんと説明して頂けると助かるのですが・・・。なんで僕らスーツなんですか?」
いとう「俺、喪服なんすけど、いいすっかね?」
高橋「あははーっ、よく見るとみんなスーツ着こなれてないですね!ネクタイとかもなんか変ですよ。超笑える!」
川越「いや、そうじゃなくて、なんでみんなこの状況に疑問を持たないんですか?」
川越「この状況、明らかにおかしいでしょ」
坂本「ほんとだね。みんなどうしちゃったんだろうね」
川越「いやいやいや!坂本さんがみんなにスーツで来いって言ったんじゃないっすか!」
坂本「そうだっけ・・・あ、思い出したかも」
川越「えぇぇー・・・・・・しかもここ、カラオケボックスですよ?これから何やるんすか?」
坂本「あぁ・・・待って・・・あぁ、思い出してきた。何しようとしてたか」
川越「坂本さん、馬鹿ですか?」
坂本「ちょっと説明させて欲しいんだけど・・・。あのさ、10月16日発売の『勇者のくせになまいきだor2』の音楽を、はまくんが作曲で、ノイジークロークのメンバーが演奏で、っていうことで担当させて頂いたじゃん?そこで俺、みんなに謝らなきゃいけないことがあってさ」
高橋「え・・・なんすか?」
坂本「いや、SCEさんの公式サイト座談会では、俺が持参したSM用の仮面を付けてのインタビューだったんだけど」
いとう「知ってます。・・・見ました。ビジュアルひどかったです」
坂本「あと11月26日にアニプレックスさんから発売されるサントラのブックレットではさ、レコーディングの最中に起きた珍事件たっぷりの制作秘話が満載なんだよ。ファン必携のツールだと思うんで、是非買ってください」
川越「坂本さん、誰に話してるんですか?」
坂本「あのね、つまりどっちもちょっとふざけすぎちゃったのよ。このままだとさ、ノイジークロークって会社大丈夫?って話になるわけよ。川越くんも『ノイジークロークで仕事してるんだって~あの人』『可愛そうね~他に働き口が無いのよね』とか渋谷で女子高生とかに指さされて言われたくないだろ?」
川越「近いことは親戚に言われました」
坂本「だからこのままじゃマズイと。『勇者のくせになまいきだor2』の素晴らしい音楽を、より音楽的に深く解析し掘り下げていこうというのがこの企画なんだよ。『あぁ、ノイジークロークの人たちって、一見ふざけているように見えるけど、やっぱ
り本当は音楽がすっごく出来る人たちばっかりなのね』って思われたいじゃん。だから今回は作曲家を目指す人や音大生が対象だな。タイトルは『英城坂本のふざけない話』っていうことで」
いとう「つまり・・・ぱくりですか?」
坂本「ぱくりじゃないよ。ほら・・・アレからインスピレーションを受けたっていうかさ」
川越「だからみんなスーツで来いって言われたんだー今わかったー」
高橋「英さん、その・・・右手に持ってるサイコロ・・・なんですか?」
坂本「ああ、赤と緑のサイコロを用意したからな。この2つのサイコロの出た目がクロスしたところの曲を徹底討論していこうというわけなんだ。いたってまじめに、ふざけない話をする、ということで」
いとう「やっぱりこれ・・・ぱくりじゃないっすか?」
高橋「討論する曲が運で決まるってことですね」
川越「それはいいんすけど・・・あれ?この表に僕らの名前が書いてある」
坂本「ああ、これ?ほら、サイコロって出目が6までじゃん。そうすっと2個振るから36パターンあるんだけど、今回の『勇者』の曲数が32曲で表の方が4マス多いんだ。だからあまった4マスにみんなの名前を書いておいた」
川越「???説明になってます?」
はま「サイコロで誰かの名前に止まったらどうなるんですか?」
坂本「その時は『勇者』か『魔王』っていう言葉がタイトルに入っている曲をその人に熱唱してもらいます。俺の方でリスト
アップしてきました」
いとう「だからカラオケなのか・・・」
川越「最悪だ・・・」
はま「面白そう」
高橋「・・・頑張ります」
川越「ちょっと待ってください。坂本さんの名前が表の中に入ってなくないですか」
坂本「ん。ああ、俺はこの左上の魔王だから」
川越「魔王って。サイコロで絶対に出ないマスじゃないすか・・・」
高橋「英さん、ずるいっすよー」
一同「そうだそうだー!」
坂本「まぁ、とりあえずはじめてみよう」
黒スーツの集団をまじまじと見つめる店員さん。 マイクには除菌ビニールがかかったまま。 部屋中にセットされたカメラやボイスレコーダー。 歌本ではなく変な表と『勇者のくせになまいきだ。』の譜面を見つめ、なにやらこそこそ話し合う5人。 警察に通報されるのだけは注意しなくてはならない。 怪しげな夜会が今ひっそりと幕を上げる・・・!
坂本「じゃ、早速始めましょう。今日集まったメンバー、はまくんはクラシック的な見地から、いとうくんはジャズ的な、高橋くんはロック的なアプローチで話をできたらと思います。で、俺は司会進行、と。川越君はどうする?」
川越「何が良いでしょう・・・?」
坂本「うーん・・・ブラック・コンテンポラリー?違うなー。じゃあ、小学生の子を持つ父親っていう設定にしようか」
川越「え?設定?ですか??僕、子供いないですし、ウェブに載ったらすぐ親から電話かかってきますよ!」
坂本「おもしろいからいいんじゃない?」
川越「そういう問題じゃない気がするんですけれども・・・」
いとう「設定変えられるなら俺も変えたいなー」
高橋「僕も。売れてないプロレスラーがいい」
坂本「くそぅ!じゃぁ俺は、キムタクがいいな」
いとう「うーん、キムタク取られた」
川越「いやみなさん、そういうことじゃなくて・・・」
坂本「じゃあ、そろそろ始めますか!」